さん吉ブログ
言葉の力
2019年1月17日
先日もお伝えしましたが
災害の公共工事にどっぷり使っており
個人のお客様には御見積も含め 大変お待ちしていただきご迷惑をおかけしております
仕事というのはまんべんなく回ってくれればいいんだけれど
いかんせん 一時にかたまってしまう傾向にあります
お客様を待たせない事が これからの課題ですね
今回は言葉の力について私の体験談を話してみたいと思います
これから記す事柄は私が公私共に非常に窮していた、過去10年くらいまえの出来事です
ある公共機関での出来事
私は日々の生活に追われ、何度も念を押されたある制度の引継ぎの期限を忘れてしまい
3日ばかりが過ぎてしまっていたのでした。
慌てて公共機関に飛び込んで遅れたお詫びを入れたのですが
「何度も念を押した 案内にも書いてある 過去に前例がない 無理だと」一蹴されました
この制度を利用できなくなると家族の生活がより困窮する事は明らかなので
私はそれこそ死に物狂いで頼み込みました
遅れた自分が悪い事 しかし何とかできないかと
一番えらいさんに直訴させてくれとまで言いました
この公共機関名は具体的には差し控えますが
誰でも知っている大きな施設です
担当の方は今まで期限に遅れて認められた方はいないときっぱりとおっしゃいました
けれどそこまで言うのならばなぜ遅れたかのいきさつを
手紙に書けばどうかと提案してくれました
前例がないけれど やるだけやれば貴方も納得でしょうとおっしゃいました
明日にでも持ってきてくださいとの事でした
私は言いました 「今書きます 紙とペンをください!!」
怪訝そうな女性の担当者の目線など気にもせず
思いのたけを手紙に記しました 遅れた自分が悪い事は重々承知している
しかし今自分は、わけ合って非常に困窮した状態にある
だからこの制度を継続できないと家族が窮してしまう
ほとんど殴り書きです 本当の心を嘘偽りなく書き綴りました
何とかして欲しいの一転張りでした
手紙を受け取った担当の方が言いました「あまり期待しないでまず無理ですから」
後日であったのか当日であったのか記憶が定かではありませんが
「継続できることに決まりました」と担当の方がおっしゃいました
「今までこんなことは一度もなかったです」驚いている様子でした
何より一番驚いたのは私自身です
この時嘘偽りのない言葉がいかに人の心に響くのかを思い知らされたのです
もし体裁だけを考え 上っ面だけの文章で終わっていればこの結果は
なかったと思います
心の底からの気持ちを 下手くそな文面でも真摯に伝えられたことが
相手の方に伝わったのだとしか考えられません
規則に逆らってまでも 私の言い分を聞いてくれた上司の方には
感謝しかありません
この出来事があってから 私は言葉の力を思い知らされ
口先だけでつくろうことはやめようと心に誓ったのでした
その後何とか窮地をしのぎ 様々な事があるにはありましたが
なんとかこの地で根を張って生きている
子供達ももちろん元気です もうみんな成人してますけどね(笑)
仕事でお客様に伝える時も予算面も含めできる事は出来るできない事は出来ないと
正直に伝えるようにしています
その中で嘘偽りのない本当の言葉で精いっぱいのお手伝いを
させていただきたい旨を伝える事を心がけています
どこまでその気持ちが伝わっているのかはわかりませんが
少なくとも私に仕事を依頼してくれるお客様には
伝わっているのだと信じています
少し辛気臭い話で申し訳ありませんでした
次回は言葉の力2をお伝えしたいと思います
少し明るめの(笑)
貴方の困り事がさんきの仕事です
お気軽にお声がけください
2019/01/17